七重(吉本多香美)の祝言の夜、雪の帰り道で、東吾(中村橋之助)は身投げ寸前の娘・お久麻(遠山景織子)を助けて家に送る。お久麻は幼いころにいたずらされ、心の傷を負い結婚に失敗、世をはかなんだのだ。「助けると思って抱いてほしい」と東吾にすがる。夜明け前、東吾はかごで帰るが、その家がどこかはわからず、東吾は調べを続ける。後日、女中・おその(愛川裕子)が訪れ、お久麻の名は清水琴江、旗本の娘だと真相を語る。