東吾(中村橋之助)は町中で、女スリ(寺田千穂)を捕まえる。だが女は裸になり、背中の「滝夜叉(たきやしゃ)姫」の入れ墨を見せて無実だと言ってすごむ。後に、仲間が何人もいて、殺して大金を奪うような賊の一味だとわかる。そのころ、おまさ(奥貫薫)が宿に逗(とう)留し、るい(高島礼子)に「父親の敵を討ちたい、捨て子の自分を育ててくれた、スリの名人・将門の彦六を殺された恨みを晴らしたい」と打ち明ける。