遭い、新聞記者に話を聞いてもらいたがっていた。振り込め詐欺なんてベタ記事にもならない、と消極的な有沢。しかし魚住の話からは、惣哉の意外な一面が明らかになった。惣哉は魚住と仲がよく、彼女のグチも嫌がらずに聞いてくれる優しくて思いやりのある青年だったという。 魚住の娘の医療ミスを騙る振り込め詐欺の電話は、実にタイミングよく掛かってきていた。娘は手術でオペ室、娘の夫は海外出張、さらに相談しようと訪れた松木坂派出所は巡回中。銀行が閉まる時間が迫り、魚住は大金を振り込んでしまったのだ。 惣哉については各紙揃って「進学校を落ちこぼれて、不良グループに入った挙げ句に殺された若者」と書き立てていた。そんな中、三咲は再び惣哉の母・和美のもとを訪れる。記事だけでは伝えられない惣哉の素顔を知りたいという三咲の思いに、和美は重い口を開き始める。そして殺害当日、魚住が振り込め詐欺に遭ったと知りショックを受けた惣哉は、険しい顔で家を飛び出して行ったという情報を得る。 国東、魚住と惣哉との関係、タイミングの良い振り込め詐欺。社会部の見方は、振り込め詐欺に関わってしまった惣哉が自首を決意、派出所が巡回で不在のうちに、仲間の国東に口封じで殺されたというものだった。 そんな時、国東がバイク事故で死亡したという情報が飛び込む。しかし果たして本当に事故なのか?そして派出所の不備を叩こうとする三咲らに対し、それを阻止するような帆波の真意とは?三咲は有沢とともに、事件の真相解明に奔走する。