明治4年、日本は、欧米列強に負けない中央集権国家をつくるため、廃藩置県を断行した。次に、岩倉具視が率いる一大使節団が、欧米に派遣される。ところが、最初の訪問国アメリカで、大歓迎を受けたため、急きょ、条約改正の本交渉を行うという意見が持ち上がった。この結果、使節団は、思いがけない行動に出た。岩倉使節団の知られざる日米交渉にファーカスをあて、150年前の日米交渉の真相に迫る。