45年に及ぶ明治時代は、欧米列強との間に結ばされた不平等条約改正に費やされた時代でもあった。中でも最後まで残ったのが、自国に入ってくる他国の製品に自由に関税をかける権利「関税自主権」の回復だ。明治の終わり、その難交渉に乗り出したのが、日露戦争の講和会議の全権代表も務めた外務大臣・小村寿太郎。19世紀の覇権国家で、日本と同盟関係にあったイギリスとの交渉劇が、いまの私たちに語りかけてくるものとは!?