天正12年(1584)3月、秀吉との小牧の戦は家康の大勝利。家康の配下でありながら秀吉の勝利を期待し、北条から甲斐・武田の旧領を奪い返そうとした真田昌幸は落胆。一方の嫡男・信幸は、十分の一の兵力で勝った家康の軍略に感服する。次男・幸村は行方をくらましている従弟・角兵衛を探しに行くが、山林に潜んでいた角兵衛に襲われ、怪我を負う。忍び・お江に助けられ、山小屋で二人きり、夜を共にすることになる。