名古屋名物きしめんを求めて、多くの旅人がやってくる場所がある。東海道新幹線・名古屋駅のホーム、その片隅にある立ち食いの店。カウンターのみの8席で、人がぎりぎりすれ違えるほどの広さ。それでも客足が途絶えることはほとんどない。出張前に必ずきしめんを食べる人、わざわざ入場券を買ってまで訪れる人、母を見舞う前に思い出の味を確かめに来た人。なぜか立ち寄らずにいられないそれぞれの事情とは?耳を傾けてみた。