旬を迎える「ムール貝」が主役です。もともと日本には生息していなかった貝でした。明治時代以降、海外の船の渡来で船底についていたムール貝が日本にも繁殖していったのです。そして、フレンチやイタリアンの人気とともに、頭角を出し始めます。ムール貝が大好物の作家・開高健。鍋いっぱいのムール貝のワイン蒸しをぺろりとたいらげていました。さらに、ムール貝を味わい尽くすとっておきの楽しみも…。開高さんをも魅了したムール貝の物語を紐解きます。