四方を山々に囲まれて海がない、長野県には古くから発展してきた独特の食文化があります。中でも初夏の千曲川で行われている「つけば漁」は江戸時代から続く、ある魚の習性を利用した伝統的な漁です。一見すると簡単な仕掛けがあるだけですが、そこには川魚を美味しく食べたい先人の知恵があったのです。