はじめのカブスカウト仲間、茉莉香が狐の嫁入りに見立てて殺害され、はじめと美雪、カブスカウトの仲間は6年ぶりに茉莉香の自宅がある白狐村に集まる。そして夜、狐火流しという村の習わしの最中に光太郎、凛が次々と殺害される事件が発生。状況から犯人はカブスカウトの仲間の中にいる可能性が高かった。はじめは「真犯人は必ず俺が見つけ出す。ジッチャンの名にかけて!」と誓う。 その日、はじめたちは凛の自宅に宿泊。はじめ、心平、亮、忍、陸は大広間で床に就いていた。眠れないはじめ、忍たちが事件の事を話していると、陸がうるさいと文句を言う。はじめは茉莉香の狐の嫁入りも光太郎の狐火流しも見立てた事には何らかの理由があると睨んでいた。翌朝、はじめたちは手がかりを見つけるため、灯籠の流し場を調べる。はじめは光太郎が流れてきた時の事を思い出す。皆がちょっとした理由で流し場を離れたのは数分程度。流し場から450メートル上流にある釣り場に移動し、光太郎を乗せたボートを流すには往復20分必要なため、皆の犯行は不可能だった。 この時、はじめは川の淀みに浮いているサッカーボールに気付く。それは昨日、蹴りそこねて田んぼに飛んでいったサッカーボールだった。はじめは川沿いの土手を登って田んぼの位置を確認。土手の向こう側にはサッカーをやった空き地、その向こうには水を張っていない田んぼがあった。はじめはあぜ道を考えながら歩き、水路の途中にある水門に注目。上流から田んぼに入れた水はこの水門から抜いて川に流す仕組みになっていた。流し場からここまで往復しても5分かからない