田舎の蔵、看板すでに色あせて、客もまばらなるところへ、 都会逃げせし娘ひとり戻り来たりき。 親父倒れ、兄は行方知れず、残れるは借金と古桶のみ。 「ま、舞台が潰れかけてるほど笑いは取りやすし」と、 夏子、神と銀行を敵に回して米袋かつぎ上げたり。