悪夢にうなされて起きる真。そんな真にかかってくる電話…わかばが月代彩に襲われたと言うのだ。幸いにもわかばの傷は軽傷だった。明るく振る舞うわかばと対照的に、厳しい表情の望。最愛の妹が襲われたのだ。だが、わかばは自分を襲った彩を気遣うそぶりまで見せる。彩はとても寂しそうな表情をしていたのだと… 真相を確かめるべく、九月堂へと向かう真。そこに彩はいた。だが、真の問いかけに彩は一切応えない。代わりに応えたのは秋人だった。秋人の口から語られる十年前の真実…風音市の歴史を調べに秋人らが神社に行った時も、彩は今と同じ姿で現れたのだ。