みなもは夏祭りへ行こうと真を誘う。先日のキスのこともあり、浴衣姿のみなもにドキドキしてしまう真だった。二人は会場で偶然彩と会い、一緒にお祭りを楽しむことにした。一通り見て回った後、彩が二人に見てもらいたいものがあると言う。真とみなもは彩に導かれて、森に囲まれた場所へと来た。 真っ暗の草むらでみなもが“チカラ”を使って優しく風を起こすと、小さな光の球がいくつも舞い上がる。それは風の流れに反応する蛍だった。儚い蛍の命だが、一生懸命生きているから悲しい気持ちにはならないという真たちに対し、彩は寂しげに風蛍を見つめる。