夏目金之助(漱石:長谷川博己)の書いた小説「吾輩は猫である」が評判を呼び、金之助は一躍作家として有名になる。そして金之助は教師をやめて作家になることに興味を示すが、鏡子(尾野真千子)は猛反対する。そんなある日、金之助が幼い頃に世話になった養父の塩原昌之助(竹中直人)が、夏目家にやって来る。塩原は金之助に昔のように親しいつき合いをしてくれと頼むが、金之助は金が目当てとではないかと疑う。