波美(倉科カナ)が働き始めたゾメキトキメキ出版は、パワフルな編集長・吉野(室井滋)のもと、新人泣かせの鬼副編集長・勅使河原(益岡徹)、苔マニアで一児の母・須堂(坂井真紀)、空気を読まない友近(正名僕蔵)、謎のイタリア人・ロベルト(レオナルド・ベヌッチ)と個性派揃い。さらに学生アルバイトの山田勝乃新(大東俊介)まで出入りしていた。
看板雑誌「ホッシン(発心)」の目玉は「チャレンジャー10」。吉野は「心にハ・ヘ・ホとくるネタ=ゾメキトキメキ」を求めるが、真意がわからない波美は、出す企画、全てボツ。代わりに勝乃新の提案した古民家再生に取り組む建築家の企画を担当することに。取材当日、海外での華々しい経歴について聞き出そうとした波美は大失敗を…。吉野(室井滋)は、「あんたは人間を面白いと思ってないやろ」と、建築家が怒った理由を語り聞かせる。
一方、はまもと荘は、哲也(石黒賢)が勝手に宿泊割引券を配ったためにサーファー達で溢れかえっていた。泰三(芦屋小雁)は激怒、加代(羽田美智子)は洗い物だけが増えたと嘆く。仕事での失敗を話す波美に、哲也は、怪我をして以来久しぶりに海に出始めた喜びを語り、励まされる気がする波美。
そして、初めて波美の企画が通った。一平(武田航平)の漁船に乗り込み取材を始めた波美の目の前に、突然現れたのは、なんと、大きな海ガメだった-。