不祥事続きの宇戸橋署に検挙率100%の伝説の刑事・押井敬史が異動してくる。押井が向かった先は、音楽レーベル社長宅で跡取りの三男が焼死体として発見された現場。事故として処理しようとする警察だったが、押井は現場の状況から殺人事件だと判断して捜査を開始する。並外れた推理力で次々と証拠を見つけ犯人を追い込むが…最後に事件が大逆転!出世知らず、彼女おらず、とことん“惜しい”押井刑事は事件を解決できるのか!?
犯人を間違え、落ち込んでいる押井刑事の元に新たな殺人事件の一報が入る。韓国レストランの厨房で料理長が刺殺体で発見された。警察はその傍らで酔っ払って眠っていた被害者の兄を逮捕しようとするが、押井は「犯人は他にいる」と言い出す。容疑者は美しい4人のアルバイトたち。押井はそのひとりである留学生・メイファに恋をしてしまう。メイファを疑うことに心痛める押井だったが、次第に意外な真相へと近づいていく…。
またしても犯人を間違え、恋にも破れた押井刑事。傷心のため、有給を取得して自宅にこもっていると後輩の横出刑事が訪ねてくる。なんと押井が住むシニアマンションで、押井とも親交のあった老人・増岡が首吊り自殺をしたというのだ。しかし、遺体の痕跡から他殺の可能性が浮上し、増岡に多額の保険金がかけられていたことから妻の照子に容疑がかかる。なんとしてでも照子を守りたい押井は真犯人をみつけるべく捜査に乗り出す!
再び現場から退くことになった押井刑事。しかし因縁深き政治家・長宗我部氏の娘が誘拐され、捜査への協力を求められる。自分が事件に関わると迷惑をかけると断る押井だったが、誘拐事件が灰田の心の闇に深く関わっていると知ると、再び宇戸橋署へと舞い戻る。仕事でも恋愛でもとことん『惜しい』自分から卒業するため、事件に立ち向かう押井。絡み合う過去と現在の事件――果たして押井は、無事真相に辿り着くことができるのか!?