転入の二日目。朝、香月の下着姿を見て野獣化した勇治が、まりえの仕掛けたネットに捕らえられるといういつもの光景のあと、香月たち4人はまたいっしょに登校するべく、玄関を出た。そこへ、先日の金髪少女が姿を見せる。彼女の名前は磯川ニーナ。話すときの語尾がちょっと変わった、ハーフの少女だ。香月たちに自己紹介するニーナだが、まりえは早くも後ずさっている。しかし結局は同じクラス、学校で顔をあわせることになってしまうのだ。その後、ニーナが嬉しそうに、まりえに校内の案内をするが、まりえにとっては悪夢でしかなかった。 その日の帰り道、またしてもまりえに受難のときが訪れた。猫が数匹現れ、まりえを取り囲んだのである。ニーナと同じくらいの天敵である猫に囲まれ、身動きが取れなくなったところをさらにニーナがまりえに追いついてきた。四面楚歌以上、最悪の状況である。そこへやってきた勇治たちが、昼食の弁当の残りで猫たちを引き付けてくれたおかげで事なきを得たものの、勇治は妹の、いつもとは違う冷静さを欠いた表情を見逃さなかった。まりえがニーナを苦手としているのはわかるが、妹とせっかく友達になってくれそうなニーナの気持ちを無下にするわけにもいかない。そこで勇治はニーナを、夕食に招待することにした。 そして夕方、ニーナは有坂家で餃子づくりをはじめた。そこへ2階から降りてきたまりえも、初音に頼まれて餃子づくりを手伝うことに。ニーナは勇治から、まりえが自分を苦手としているという事実を聞いてしまったため、まりえに気を遣うことが多くなった。そしてまりえのほうも