中国人被疑者の通訳にあたっていた有木野了(松田龍平)は、お昼時、緑髪の女性刑事・鴻田麻里(奈緒)に出会い、人探しを手伝わせられる羽目に。中国人留学生・シェンの元から失踪した友人キャンディを探し始める。魅惑の都市・東京で誰かと恋に落ちたか、意図した失踪か。経緯を詮索する中で、鴻田は有木野の的確な通訳と元刑事の鋭さにひかれ、コンビを組まないかと打診する。失踪の背後に怪しい男の影が見えてくる…。
自転車のバッテリー窃盗でスリランカ人の取り調べを行う鴻田麻里(奈緒)。かたや東新宿署・国際捜査係の飯山係長、杓野巡査部長らと有木野了(松田龍平)は、桁違いの大きな多国籍外国人窃盗の摘発を通じ、中核にいる日本人の元暴力団員・安藤の居場所を探し始める。バッテリー窃盗を持ちかけた人間を探す鴻田は、素性を知らぬまま偶然にも安藤本人にたどり着いてしまう。ピンチに陥った鴻田のもとへ、有木野が駆け出していく。
日本人の父親と中国人から帰化した母親を持つ幼児が誘拐される。有木野(松田龍平)は母親への通訳を担当し、謎めいた事件に迫っていく。一方鴻田(奈緒)は、薬局での万引き犯逮捕に向けて潜入捜査を行い、赤ちゃんを育てているワンジェンビン(張翰)という在日中国人の男性と出会う。ワンの子育てへの大変さを理解し、助けたいと思う鴻田。だが実は、ワンともう一人の女が暮らすアパートの部屋には誘拐された赤ちゃんが…。
俊の誘拐から日が経ち、東新宿署のみならず警視庁・捜査一課の指揮を執る八柳(阿部進之介)や有木野(松田龍平)は焦りを募らせる。ワン(張翰)は中国人女性と共に、ボランティアから手渡された日本人のパスポートを手に日本人夫婦を偽って念願の大陸への帰国を試みる。だが“数日面倒を見ろ”と言われた俊も連れていくよう指示され、子の命の危険を予感したワンはボランティアを裏切り鴻田(奈緒)のもとへ出頭する…。
介護施設で入居者のタブレットが窃盗された。鴻田(奈緒)は疑惑をかけられたベトナム人ケアスタッフ・ティエン(NguyenTruongKhang)の取り調べを行う。ベトナム語通訳人の今井(武田玲奈)は、ティエンの体にあざがあることを発見。外国人労働者の厳しい現状を前に落ち込む今井を有木野(松田龍平)が慰める。真相を探るうち、鴻田はティエンが“友達”と呼んでいたケアスタッフの早川(黒崎煌代)にたどり着く
小学生の鴻田(奈緒)は近くの韓国食材店の娘・スヒョンに出会う。見たことのない料理の数々に心惹かれる鴻田。しかしある日スヒョンの家族は逮捕されてしまう…。それからおよそ20年。大人になった鴻田は有木野(松田龍平)に当時の別れの記憶と、警察官として誰も見捨てたくはない思いを語る。話を聞くうちに、有木野は自分と、亡くなった恋人・織田覚(中村蒼)、そして鴻田が繋がっていた事実を知り驚愕する。
東新宿署国際捜査係に新たに阿川博也(三上博史)が着任する。鴻田(奈緒)は阿川と相棒を組むように言われ戸惑うが、中国人コミュニティに広い人脈がある阿川の力を尊敬する。だが阿川は4年前の誤訳事件を引き起こした張本人で、事件後亡くなった警察官・織田覚(中村蒼)の相棒だったことが分かる。そんな中ボランティアを知る人物リンモンチ(李丹)が殺される。鴻田はついに有木野が隠し続けた織田との関係性を知る…。
その昔、織田覚(中村蒼)は幼馴染の不良グループとつるみ荒んだ生活を送っていた。少年課の警察官だった豊角に人生をやり直すことを諭されたのを機に、織田は警察官になる。そして、有木野(松田龍平)と運命の出会いを果たした。鴻田(奈緒)は、阿川の誤訳事件をマスコミにリークしたのは織田覚で、その後自死したことを知り衝撃を受ける。どんどん真相に近づく鴻田を避けていた有木野だったが、ついに悲しみがあふれ出す。
ついに有木野(松田龍平)は、いままで誰にも話さなかった最愛の人・織田(中村蒼)について鴻田(奈緒)に話す。織田を失った悲しみと阿川(三上博史)と警察に対する恨みから警察官を辞め通訳人になった有木野の思いを理解し、未来をむく提案をする鴻田。鴻田は阿川に過去の罪を突きつけると、阿川はボランティアの逮捕へと一人踏み出し、慌てて阿川を追う鴻田の目の前で、ボランティアことシウ(絃瀬聡一)が阿川に…。