家なし、金なし、仕事なしのシングルマザー・和佳 (奈緒) は、5才の息子と寂れた港町に移り住んできたばかり。ある日ひょんなことから、漁船団を率いる漁師・片岡 (堤真一) と出会い、「1万円で浜を立て直してほしい」という突拍子もないオファーを受ける! しかし、地元社会を牛耳る漁協の組合長・杉浦 (梅沢富美男) が強敵として立ちはだかり…!? アジとサバの違いもわからないド素人・和佳の、波乱と奮闘の日々が幕を開けた!
威勢よく啖呵を切ったものの、漁協だけでなく、漁師たちまで敵に回した和佳 (奈緒)。めげずに片岡 (堤真一) に「お魚ボックス」用に魚を分けてほしいと頼むが、片岡は断固拒否。そんな中、漁協の組合長・杉浦 (梅沢富美男) の圧力によって、和佳は仲居の仕事を失う羽目に…! さらに農林水産省の溝口 (松本若菜) から、「お魚ボックス」事業の認定取り消しに向けた動きがあると連絡が入り、心折れそうになる和佳だったが…!?
「お魚ボックス」の注文を増やすため、東京で外回り営業を開始した和佳 (奈緒)。一方港では、漁協の組合長・杉浦 (梅沢富美男) が吹聴した「和佳は詐欺師で、裏に悪い男がいる」という噂が広まり、漁師たちは和佳への疑いを募らせる。そんなある日、和佳は、息子・進 (石塚陸翔) を片岡 (堤真一) に預けて東京に行ったきり、音信不通に…! さらに、片岡が和佳に渡した船団の口座から、大金が引き出されていたことが発覚し…!?
漁協の妨害にも負けず、和佳 (奈緒) を中心にまとまり始めた漁師たち。しかし肝心の「お魚ボックス」に対し。「魚が痛んでいる」「注文が間違っている」とクレームが続出。代品の嵐で大赤字に! 片岡 (堤真一) とも大喧嘩となり、頭を抱える和佳のもとに、東京のフレンチレストランのシェフ・流山 (速水もこみち) から連絡が入る。そこで、漁師たちの意識改革のための“ある秘策”を提案された和佳は、大枚をはたいて船団員全員を東京に連れ出し!?
和佳 (奈緒) が発案した「お魚ボックス」の売上は好調! 漁師達の報酬も上がり、事務員としてそよ (志田未来) も加わって一同のやる気もアップ。ある日、和佳が“先生”と呼ぶ相談相手・琴平 (渡辺大知) が、「大事な話がある」と東京からはるばる和佳に会いに来た。和佳が男と会っていると知った片岡 (堤真一) は内心ヤキモキ。そこに漁協の組合長・杉浦 (梅沢富美男) から電話が入り、謎に包まれた“先生”の正体が判明し…!?
永沢 (鈴木伸之) の退社宣言に唖然とする和佳 (奈緒)。どうやら妊娠した彼女が「漁師を辞めてほしい」と思っているらしい…。そんな中、テレビ局から「お魚ボックス」への取材依頼が舞い込む。テレビで取り上げられれば彼女の気持ちも変わるのでは? と思った和佳は、片岡 (堤真一) らを説得。「永沢のためなら」と皆で盛り上がるが…。妬みを募らせた他の船団の漁師たちと大乱闘に! 追い込まれた和佳の《逆転の秘策》とは!?
さんし船団丸に新人3名が加入! 多忙な和佳 (奈緒) に代わって、片岡 (堤真一) が自ら教育係に名乗り出るも、世間知らずで空気を読まない大卒の新人·小森 (北川尚弥) の振る舞いによって、船団の空気はどんどん険悪に…! 一方、組合長·杉浦 (梅沢富美男) のもとへ、地元の有力者·辰海 (泉谷しげる) が来訪し、「さんしを潰すには『針』を仕込めば良い」と不敵な笑みを浮かべる。そんな中、命にかかわる大きな事件が船団を襲い…!?
溝口 (松本若菜) の依頼で、全国の漁師が集う水産フェアで講演することになった和佳 (奈緒)。そこで出会った元官僚のビジネスコーディネーター・波佐間から「一緒にビジネスをしたい」と言われ目を輝かせるが、同行していた片岡 (堤真一) はそんな和佳の姿にモヤモヤし、帰り道に大喧嘩に!! 置き去りにされた片岡は、東京で路頭に迷い…。一方和佳のもとに、銀行から「融資を切り上げたい」と連絡が入り、突然“倒産危機”に…!?
さんし船団丸の倒産危機を救った波佐間 (小西遼生) の登場にショックを受けた片岡 (堤真一) は、「もうワシの居場所はない」と、息子·祐介 (渡辺大知) がパートナーの楽 (大貫勇輔) と暮らす家に居座っていた。一方片岡不在の中、波佐間は和佳 (奈緒) に「浜の船団を一つの会社にまとめませんか?」と大胆な提案を持ちかける。急接近する和佳と波佐間の姿にモヤモヤを募らせた永沢 (鈴木伸之) は、片岡を連れ戻すべく“ある行動”を起こし…!?
和佳 (奈緒) は、浜全体を外国資本に売り渡してしまったと片岡 (堤真一) に報告。話を白紙に戻すには、浜の全ての船団が、波佐間 (小西遼生) の仲介で結んだ契約を破棄しなければならないのだという。早速片岡は他の船団を説得すべく行動開始! 更に和佳は漁協の組合長·杉浦 (梅沢富美男) に“ある協力”を依頼し…!? 一方波佐間は、さんし以外の船団で“浜の一企業化”を進めようと画策。浜を最大の危機が襲う、波乱の最終回!