昭和41年春、宝塚音楽学校に入学した冬子(石原さとみ)は、毎朝早くに起きて池田の自宅から通学している。宝塚の制服に身を包み、姿勢や挨拶まで見違えるようになった冬子の成長ぶりに、入学式に参列したヨネ(藤村志保)も鼻が高い。ある日、冬子は学校で掃除中に、本科生(二年生)の安達京子(竹中絵里)の美声に聞きほれてレッスンをのぞき見し、京子から注意される。だが、彼女の優しいそぶりに冬子はますます興味を持つ。