照子(浅野ゆう子)は、スケートのコーチの田中(樋口浩二)と娘たちのレッスンのことを話し合う。そんな中、ある女性のコーチとその生徒が、早朝のリンクを貸し切りにしてレッスンをしているのを見つける。そのコーチは、昭和11年にドイツで行われた冬季五輪に、12歳で出場した、有名な稲本栄子(いしのようこ)だという。数日後、照子は稲本の目に付くところで春子(滝裕可里)にスケートの演技をさせる。