春男(岸谷五朗)と照子(浅野ゆう子)の間には四人の娘が生まれ育っていた。春男は自分のパン工場に朝早くから出て、職人たちをきりまわし、パン作りに励み、照子は寝ている子どもたちを気にしながらパン工場で春男を手伝う。春男の母・ヨネ(藤村志保)はいまだに朝食にはパンを食べず、焼き魚を食べている。パン作りが終わると、春男はオート三輪自転車、通称“バタコ”でパンの配達に出て行く。