春男(岸谷五朗)は、デービッド(クロード・チアリ)からパン作りに天性のカンがあると認められ、腕をめきめきあげていった。そして照子(浅野ゆう子)は、夏の暑い日に次女を出産した。春に生まれた長女の春子に続き、夏に生まれた次女は夏子と名づけられた。しかしそんな春男と照子の幸せな日々もつかの間、夏子が肺炎にかかり、二人は絶望のふちにたたき込まれる。特効薬のペニシリンは高価で、庶民には手が出なかった。