天正14年(1586年)5月、景勝(北村一輝)率いる上杉軍4千は上洛の途についた。途中、加賀で秀吉(笹野高史)の重臣・前田利家(宇津井健)の出迎えを受ける。利家は、京では辛抱するよう景勝に助言する。 翌月、上杉軍は京に入った。宿所には、千利休(神山繁)の娘・お涼(木村佳乃)が世話役として控えていた。お涼は秀吉への献上品である太刀を物足りないと断じ、秀吉を喜ばせるため、太刀袋を金襴にするよう兼続(妻夫木聡)に助言。大坂城での対面に備える。 秀吉との対面の日。狙い通り、金襴の太刀袋に喜ぶ秀吉だったが、刀より金をとる秀吉に、景勝は幻滅する。秀吉との対面が済むと休む間もなく、北政所(富司純子)や重臣たちへの挨拶回りが待っていた。 夜、疲れきって大坂の宿所に戻った景勝を、秀吉の重臣・福島正則(石原良純)が酒宴に誘う。正則は二人を帰そうとしない。見かねたお涼がとりなすが、正則は取り合わず、ついにけんかになり、お涼は正則を投げ飛ばす。お涼の活躍に感心した兼続は素直にそのことを伝えると、お涼は兼続を好きになったと告げる。 翌日、さらに重臣たちからの招待を受けるが、自分のしていることに疑問を持った景勝は拒否する。兼続が必死に説得しているそのとき、ついに景勝が倒れてしまう。