落水(おちりみず)の会見後の宴席で、けんか騒動を起こした兼続(妻夫木聡)と三成(小栗旬)は、席を抜け出し二人きりで話をする。三成は、兼続に越後の民だけではなく、日本国の民を思うことが大事であり、秀吉(笹野高史)はそのために天下人になろうとしているのだと話す。兼続は、三成のその言葉に心を動かされるが、幸せは国が豊かになること以上に、友や仲間がいることが大事だと持論を語る。互いに興味を覚え、二人は別れる。 一方、秀吉と景勝(北村一輝)の会見のことは、浜松の徳川家康(松方弘樹)のもとにも届く。秀吉と上杉の接近をけん制する家康は、まず真田を攻略しようとする。 そんな折、仙桃院(高島礼子)が、菊姫(比嘉愛未)が懐妊したと勘違いする出来事が起こる。景勝から、騒ぎの収拾を任される兼続。 その最中(さなか)、なぜか三成が再び兼続を訪ねてやって来る。三成の相変わらずの横柄な態度に閉口する泉沢(東幹久)をはじめ上田衆たち。その夜、兼続は帰ろうとする三成を引き留め、宴(うたげ)を開く。仲間の上田衆や百姓たちと陽気に騒ぐ兼続。三成は自分にはない兼続の素直さ、人を思いやる姿を目の当たりにして、兼続への思いを改める。このことがきっかけでお互いに認め合い、二人に友情が芽生えるのであった。