怪我も回復し、アルバイトに復帰した一華(広瀬アリス)。「君は5兆円もの遺産を受け取れる。働く必要性が見当たらない」と、千曲川(滝藤賢一)は話しながらついてくる。「まだ受け取ってないし、受け取ったとしても生活を変える気はありませんから」「変人だな」「あなたに言われたくないけど?」「私のどこが変人だというんだ?」「すべて。5兆円もらえたら、あなたは探偵をやめる?」「事件を未然に防ぐ。それこそが私の生きがいである」「つまりやめないってことでしょ。一緒じゃない」「……なるほどな」 一華のアルバイト先である遊園地に到着した2人。まるでお化け屋敷のような、寂れた遊園地である。「おはようございます」と、一華は元気よく挨拶して事務所に入るも、復帰早々、園長から閉園することにしたと聞かされ、ショックを受ける一華。ここは、一華が母親とよく訪れていた思い出の遊園地でもあるのだ。メリーゴーランドを眺めると、母親と一緒に乗った記憶が蘇る。が、目の前には奇抜な姿勢で白馬に乗り、回ってくる千曲川の姿が……。「ちょっと!人の思い出を壊さないでよ!」 一方、大陀羅家では、貴人が朱鳥の元を訪れ、「僕も参戦するよ」と告げていた。貴人は大陀羅一族の中でも随一の天才。なぜ貴人が参戦を表明してきたのか、朱鳥は測りかねていた――。 一華は自宅で、遺産が入ったら遊園地に投資したいと橋田(水野美紀)に話す。が、「そこの経営者になるくらいの覚悟がおありですか?情けで人を助けると、助けた相手も苦しむことが世の中にはあります」と、橋田にぴしゃりと言われてしまう。 どうし