爽やかな朝。とある高校の中庭でのんびり朝寝をしていた田中は、クラスメイトの太田に拾われて教室まで運んでもらう。机についてもスヤスヤと眠る田中。そのマイペースすぎる姿はいつものことで、クラスメイトたちも仕方がないなあと見守っている。ところが、そんな田中が進んで体育の授業に出ようとする。なんでも長時間ダラダラしてもしびれない&傷めない体つくりを目指すという。田中は太田とペアを組み、バドミントンを始めるが……。
毎日のんびり過ごすためには努力を惜しまない田中。登校前に神社に立ち寄り、今日1日平和に過ごせるようお願いしたものの、同じクラスの女子生徒・宮野から弟子入りを志願されてしまう。けだるい大人の女性になりたいという宮野に対し、新しい友人も展開も全く求めていない田中はやんわりと断る。しかし、必死な宮野には全く通じず、結局“1日だけ”という条件付きでOKするハメに。早速、宮野は田中を観察し、懸命にそのけだるさをマネしようとする。
昼休み。田中は何を食べるか選ぶことすらダルくなり、太田にメニューを任せる。好き嫌いはないと言いつつも、食べるのが面倒なものは人にあげようとする田中。太田のフォローを受けてできるだけ自分で食べた結果、食べ過ぎて屋上で一休みすることに。まったりとした時間の中、太田はふと朝の出来事を思い出す。実は田中の下駄箱に気合の入った果たし状が入れられていたのだ。でも、平穏を愛する田中は果たし状自体をなかったことにしていて……。
今日も田中を抱えて登校する太田。遅刻ギリギリで廊下を走っていると、クラス委員長の白石にぶつかりそうになる。衝突は回避したものの、びっくりした白石が転んだ拍子に委員会の資料を落としてしまった。責任を感じた太田と田中は資料の作り直しを手伝うことに。そして放課後、廊下を歩くだけで生徒の視線を集める白石。成績優秀で美人なだけでなく、性格もよい白石はみんなの憧れの存在なのだ。しかし、パーフェクトな彼女には誰にも言えない秘密があって……。
めずらしく田中が帰り道にスーパーに寄りたいと言い出した。荷物持ちを買って出る太田に、田中は「何を買おうとしていたのかを一緒に思い出してほしい」と告げる。なんでも昨晩、田中の妹に買い物を頼まれたものの、何を買うのか忘れてしまったのだ。仕方なくスーパーの売り場を歩き回る田中たち。冷凍食品は素早く帰らない自分には頼まないはず。重い物は持ちたくないから頼まれても断るはず……と消去法で絞り込んでいくが、なかなか思い出せない。
ある雨の日、田中がびしょ濡れで学校にやってきた。もともと面倒くさくてあまり傘が好きではない田中。家を出る時に傘は持っていたものの、小雨だったので使わずに歩いていたらだんだんと雨が激しくなってきたという。しかも、その後もできるだけ傘を使わずにすまそうとした結果、ついに風邪をひいてしまった。そんな中、教科書を忘れた田中は隣のクラスの知り合い・越前に借りに行く。のどが痛むため、田中は筆談で用件を伝えようとするが……。
今日はバレンタインデー。朝から女子も男子もソワソワしている中、イベントにはまったく関心がない田中のカバンにチョコレートが入っていた。きれいにラッピングされた小さな箱はいかにも本命だったが、お返しやお礼といった面倒事を考えるだけで絶望的な気分になる田中。添えられたメッセージカードには「いつもあなたを見ています」と記されているだけで名前はない。田中と太田は犯人捜し……もとい、チョコの贈り主が誰なのか推理する。
めずらしく太田が学校を休んだ。田中がプリントを届けることになったが、いつも抱えて運んでもらっているせいで太田家の場所を覚えていない。てっとりばやく隣に住む越前に渡してもらおうとする田中。しかし、友達なら自分で届けろと怒られたあげく、彼女と一緒に太田の家まで行くハメに。次の日、太田は登校してきたものの全治1週間のケガをしていた。誰が田中の世話をするのかとクラスメイトが心配する中、田中は自分が太田の世話をすると言い出す。
テキパキとした雰囲気が苦手で、あまりファーストフードには行ったことがない田中。甘いものが大好きな太田に付き合い、期間限定スイーツを出しているワクドナルド、通称“ワック”にやってきた。ところが、田中の予想に反して接客は親切だし、のんびりダラダラしていても怒られない。その快適さに田中はすっかりご満悦で、ワックの店員を尊敬してしまうほど。だが、当の店員はすごくダルそうなのと人相が悪い男子高校生2人組に恐怖を感じていて……。
暑い夏の日。太田は泳ぎに、泳げない田中は水に浸かろうと市民プールにやってきた。普段動かないせいで、準備運動の段階で筋肉がつってしまう田中。心配する太田に監視されつつも、浮き輪に乗ってプールを楽しむ。ところが、子供たちにイタズラされて浮き輪が破れてしまい……。数日後、田中を師匠と仰ぐ宮野が相談を持ち掛けてきた。今度の花火大会に大人物の浴衣を着たいという。一同は白石も巻き込んで、デパートの呉服屋に行くことに。
文化祭で田中の1年F組はお化け屋敷をやることに決まった。みんなが楽しそうに仕事を分担する中で、田中は面倒くさそうな作業を任されないようにひたすら気配を消している。ところが、最後に残ったのはお化け屋敷の主役であるお化け役だった。最初はやる気ゼロの田中だったが、設営や衣装の係が忙しそうに働いているのを見て、お化け役のほうが楽だと思いなおす。その後、みんなで工夫をこらしたお化け屋敷は本格的なものに仕上がるが……。
平穏に過ごすことが何よりも大切な田中。ダラダラするためには努力を惜しまず、席替えでは快適な場所をキープすべく全力を尽くす。そんな田中が気になる白石は、隣の席になったのをきっかけにもっと仲よくなりたいと願う。しかし、田中はいつも机に突っ伏して寝ているか、けだるそうにぼおっとしてばかりで普通に話しかけるのすら難しい。ハウツー本は役に立たず、積極的にアピールすれば遠慮されてしまう。努力ではどうにもならない状況に白石は思い悩む。
特典アニメ 第二話 「小さいことはいいことだ?」
特典アニメ 第三話 「太田くんの幸せレシピ」
特典アニメ 第四話 「白石さん、恋の手相占い」
特典アニメ 第五話 「越前、宿命のたいけつ」
特典アニメ 第六話 「西園寺さんと不可解な客達」
)特典アニメ 第七話 「太田家のクッキング講座」