祠堂学院の受験の日、タクミ(葉山託生)は、誰よりもひと際目立つ存在のギイ(崎義一)と廊下ですれ違い、その出で立ちと日本人離れした美貌に目を奪われる。タクミは、人に触れたり触れられることができない人間接触嫌悪症のため入学して間もなくクラスの中で変人扱いされるが、唯一仲良しで寮が同室の片倉利久のおかげで何とか高校生活を過ごしていた。そんな安穏とした生活も束の間で図書室で3年の麻生圭から校内での「祠探し」のイベントに一緒に参加しようと誘われたり、ギイに好意を持つ高林泉が親衛隊と共にタクミに難癖をつけくる。高林は、ギイにぞっこんだったが全く自分に振り向いてくれないばかりか変人のタクミを気に掛けていることに気付き、嫉妬してついにタクミを攻撃する事件を起こす。 春が訪れ2年生になったタクミとギイは、寮の同室になり二人の距離が一層近くなると高林が更なる行動を起こし、タクミを追い詰めていく。そんな高林の行動に気づいたギイがタクミを助けようとするが。。。ここからタクミとギイの煌めきの長い長い物語が始まる。
タクミ(塩﨑太智)に執拗なアプローチを続ける3年生の野崎大介(松原康太郎)。ギイ(加藤大悟)は野崎を退けるため、スポーツテストの持久走で賭けをすることに。条件はただ一つ――ギイが勝てば野崎は二度とタクミに手を出さない。だが負ければ、野崎がタクミを自分のものにするという、危険な賭けだった。 野崎の運動神経は学院一。分の悪い勝負だと知りながら、必死に持久走の練習を始めるギイ。自分のために必死になってくれるギイの姿に胸を打たれたタクミは、その背中を思わず抱き締めるのだった。 そして迎えた運命の日。ギイへの愛情を再確認し、絶対に勝って欲しいと願うタクミ。しかし、最後の1周でギイのペースが落ちてしまい…。
授業中の実験で、吉沢道雄(祐楽)と高林の親衛隊でもあった山下清彦(桜木雅哉)が揉み合いになり、そのはずみで高林泉(世古口凌)が酷い怪我を負ってしまう。吉沢は慌てて高林を保健室へ連れて行くが、先生が不在のため、自ら応急処置をすることに。痛みに顔を歪める高林に謝罪すると、抑えていた想いが溢れた高林は吉沢にキスを求める。 一方、タクミ(塩﨑太智)は、真っ直ぐな愛情を注いでくれるギイ(加藤大悟)に、自身の本当の秘密を打ち明ければ全てを失うのではないかという恐れを募らせていた。ギイはタクミを苦しめる“何か”の正体に迫ろうとするが、その心の扉は固く閉ざされたまま。そんな折、タクミ宛てに一通の手紙が届き――。
胸の奥に渦巻く悩みに押しつぶされ、ついに貧血で倒れ込んでしまったタクミ(塩﨑太智)。 その頃、食堂に足を運んだギイ(加藤大悟)は、一人沈んだ表情を浮かべる高林泉(世古口凌)を見つける。そこで高林は、吉沢道雄(祐楽)との関係が一向に進展しない葛藤をギイに吐露する。 寮の部屋へ戻ったギイ。高林には望む言葉を与えられても、自分とタクミの未来は見えないまま――。答えの見えない焦燥に駆られ、ギイは眠るタクミにそっと近づくと強引に身体を重ねようとする。 一方、ギイとタクミの良き友人・赤池章三(柊太朗)に長く秘めた想いを抱き続けてきた3年生・柴田俊(宮本龍之介)は、ついに覚悟を決め、真っ直ぐな言葉で愛を告げるが――。