マキ(谷村美月)は相原沙耶香(三倉佳奈)から自分の代わりに不破幹生(石井正則)の婚約者を演じて欲しいと依頼される。優柔不断な不破は、沙耶香の他にも3人の女性と交際を続けており、別れを切り出せずにいると言う。結婚前に不破の女性関係を清算する事がマキの仕事だった。修羅場を迎えながらも不破と2人の女性をきっちり別れさせたマキは、最後の1人の交際相手である女性宅に向かう。その相手とは、不破が勤めている出版社の同期、山之内満子(渡辺真起子)。不破と満子は10年も続いている腐れ縁の仲だった。
不破は満子の高級マンションにマキを連れて行き結婚する事を報告する。平社員の不破とは対照的に満子は出世して敏腕編集長になり、徐々に気まずい関係になっていった2人。満子は自分たちの関係が潮時だったと認めるものの絶対に別れないと宣言する。マキはナイフを自らの手首に押し当て、別れなければ自殺するという脅しをかけるが、満子は怯むどころか、逆にさっさと切れとマキに言い放つ。
その状況をマキから聞いた沙耶香は、それを別れさせるのがプロだと詰め寄り、マキは何とかして別れさせると約束する。後日、不破に弁当を届けに編集部にやってくるマキ。挑発的な視線を満子に向けると、満子は、今夜自宅に来るようにマキに伝える。その直後、編集部に沙耶香がやってくる。実は沙耶香はフリーライターで、満子の下で働いていたのだ。沙耶香は不破との結婚がバレたら仕事を干されると心配してマキに代役を頼んでいた。
小説家を目指すが、それでは食べていけなかった沙耶香にライターの仕事をやらないか