緋桜山中学校で国語教師をしている鈴木先生(長谷川博己)は、担任している2年A組を自分の理想のクラスに作り上げようとしていた。
私生活でも、合コンで知り合ったOLの麻美(臼田あさ美)と付き合うことになり、全ては順調かに思われた。
しかし、何故か突然、小川蘇美(土屋太鳳)が夢に現れ激しく動揺してしまう。蘇美を特別視しているのは、理想の教育実験に必要なスペシャルファクターだからであり、特別な感情は持っていないと自分に言い聞かせる鈴木先生だったが…。
そんなある日、給食の時間中に出水(木村匠海)が問題行動を起こす。出水は、成績優秀で大人しく物事を思慮深く考えるタイプ。とても問題行動を起こすような生徒には見えなかったが、ここ数日急に給食の時間になると、食事中に言うべきではないようなことを言ったりして他の生徒から嫌がられていた。放課後、出水を呼び出して理由を問い質すも、出水は見て分からなかったら、言ってもわからないと理由を明かそうとはしなかった。
出水からの挑戦状を受けたと感じた鈴木先生は、来週いっぱい給食の時間に出水を“見る”ことで原因を突き止めると約束してしまう。
そんな中、ここ数年酢豚を残す量があまりに多かった為、来月より給食の献立から外されると知ったクラス一の大食漢・樺山(三浦透子)が、酢豚を存続させて欲しいとやって来る。
死んだおばあちゃんが作った酢豚に味が似ているという樺山の気持ちを汲み、鈴木先生は出来るかぎりのことをすると約束。
全校アンケートを実施することにするが…。