緋桜山中学で国語教師をしている鈴木先生(長谷川博己)は、2年生のクラス替え会議に立ち会っていた。
成績順に生徒を振り分けながら微調整が行われる中、鈴木先生はA組のメンバーに興味を引かれる。藤山、徳永、中村…着々と鈴木先生にとって理想のメンバーがA組に集まる中、鈴木先生はさりげなく“小川蘇美(土屋太鳳)”をA組に引き入れ、自分が担任を持つことに成功する。
その後、体育教師である山崎先生(山口智充)主催の合コンに参加した鈴木先生は、OLの秦麻美(臼田あさ美)と出会い、なんとなく良い雰囲気になる。
しかし、酔った山崎先生から強引に小川蘇美をA組に引き入れたことについて責められ、麻美からも誤解を受けた鈴木先生は、小川を引き入れたのは、ある実験の為だと打ち明ける。
鈴木先生は、この2年A組で自分なりの教育理念を試す実験をしようとしていた。一見普通に見える生徒たちほど心の中には鬱屈したものを抱えていると感じる鈴木先生は、「大人しくて優等生が多いクラスはつまらないクラスになり、不良や問題児がいてこそクラスは活性化する」――そんな教育現場の常識を打ち破り、彼らの心の中を改革することにより、理想のクラスを作り上げようとしていたのだ。その為にはクラスの中心にスペシャルファクターが必要であり、それが小川蘇美だった。
そんなある日、家庭科室で1年生が作ったクッションが切り裂かれるという事件が発生。前日最後に家庭科室を使ったA組の生徒たちは、家庭科担当の足子先生(富田靖子)から心当たりを聞かれることに。すると、成績も優秀で人望も厚く、健康優良児タイプの