During their car ride, Vince mentions that he considers astronomers his enemy, due to their supposed snobbery towards manned spaceflight. When asked who his viewpoint, Mutta responds that he considers himself to be his worse enemy, with Sharon being the one who helped him see that. As Pico joins them at the bar, Mutta's remark about earnest failures reminds Pico and Vince about their childhood friend, Rick, who used to make rockets together. Back when they were fifteen, they were under pressure to give up on their dreams and settle with becoming coal miners due to the town they were raised in, but they reaffirmed their dreams after seeing Brian riding the ISS.
宇宙飛行士候補生たちが「カムバックコンペティション」へと挑戦する中、なぜか六太はピコに気に入られ、酒の席へと誘われていた。
集合場所である酒場へ向かっていると、駐車場で教官・ビンスと出くわす六太。聞けばビンスもピコと酒を飲むらしく、酒場まで車に乗せてくれることとなった。道すがら、猛スピードで車を運転しながら、ビンスは六太に質問を投げかける。
『君にとっての、敵は誰ですか?』
ビンスにとっての敵は、マスコミだという。
理由は、マスコミの大多数が宇宙開発、有人飛行を長い目で見てはくれないからだった。他にも、国の予算が有人に多く使われることに反対し、口をそろえて金のムダ遣いといい、無人機のみの宇宙開発を提唱する、科学者、ロボット業界、天文学者たち。有人飛行を邪魔する者は、ビンスにとってはみんな敵のようだった。六太は答えた。宇宙が好きで関わっているのなら、みんな仲間でいいのではないか――?
『俺の敵は、だいたい俺です』
自分の宇宙へ行きたいという夢を、さんざん邪魔して、足をひっぱり続けたのは、結局自分であり、そういうことに気付かせてくれたのが、天文学者のシャロンだった――と。
酒場でピコと合流すると、話題は六太の『失敗に前向きな性格』へと変わる。『本気の失敗には価値がある』と言い放つ六太に、ピコとビンスは少年時代共通の友達だった、リックのことを思い出していた。
ピコとビンスが生まれた町は、ミネソタ州・ポットヒルの田舎町。宇宙に憧れ、ロケットを作りに奮闘しながら、共通の友達リックは口癖のようにこう言っていた。
『本気の