On the final day of the survival training, Mutta winds up with a fever, putting the team in a tough decision to either continue pushing onwards or retire. As leader, Amanti understands Mutta's wishes and decides that they will keep on walking, with everyone helping to carry Mutta's belongings. As the team draw close to their goal, an automated rover lands nearby, which is revealed to be part of the next task, in which they must collaborate with an engineer and develop a rover in two weeks for a Comeback Competition. As the team in last place, Mutta's team is stuck with a lazy engineer named Pico Norton, who has no intention of helping them out. As Mutta rests up from his fever, Pico goes out drinking with Vince.
宇宙飛行士候補生・アスキャンが、砂漠70キロを踏破するサバイバル訓練の最終日。
にも関わらず、六太は高熱にうなされ、ダウンしてしまっていた。
一人でもリタイアすれば、仲間全員がリタイアしたことと同じ。
E班全員がリタイアするか、それとも今日中のゴールを目指して進むか、六太は判断を迫られていた。
しかしこの日のリーダーは、未来が見えるアマンティ。
彼女にはわかっていた、六太が続けるということを。
「南波の荷物は、俺が全部持つよ。当然だ」
六太の具合が悪くなったのは自分のせいと思っていた新田は、出発の時、六太のリュックを持ち上げ、一人で背負おうとしていた。
しかしケンジもせりかも、仲間全員、六太の荷物を持ち、サポートする気満々。
仲間の優しさに救われ、六太は思う。
「最下位でもなんでもいいから絶対……ゴールまで歩いてやる。1位と最下位の差なんて――大したことねーんだよ」
辛い道中だったが、ようやくゴールが見えてきた。
「着いた……これでようやく次の訓練に――ん?」
六太たちの視線の先に、上空からパラシュートの付いた物体が落ちてくる。
やがて車道脇の乾いた大地にドシュッと落ちる――と、パラシュートの先についていた物体、留め金がバカッと外れ、ザザッとタイヤのようなもの(キャンサット)があたりを走行しはじめた。
それはサバイバル訓練をトップでゴールしたA班のもの。
カムバックコンペティションに参戦するため、早々に研究している真っ最中だったのだ。
カムバックコンペティションとは、昔から開催されている、宇宙好きの学生たちを中心とし