「サウンド・オブ・サイレンス」と「スカボロー・フェア」。サイモン&ガーファンクルを代表するこの2つの曲は、映画『卒業』の音楽として効果的に使われ、多くの人々の胸に刻み込まれた。
「サウンド・オブ・サイレンス」には、3つのバージョンがある。1つめは彼らの1stアルバムに収められたアコースティック・バージョン。2つめはポールのソロ作品、そして、3つめが『卒業』でも用いられ、最もよく知られたエレキ・バージョン。これら3つのバージョンは、どのように生まれたのか。
そして、イギリスの古いバラッドを元につくられた「スカボロー・フェア」。この曲の歌詞とメロディは、ポールがイギリス訪問中に、現地のミュージシャン、マーティン・カーシーから教わったとされる。後にアートもポールを追ってイギリスを訪れ、彼らと合流した。美しいハーモニーで知られるこの曲は、どのように生まれたのか。
声帯の不調を克服し、アート・ガーファンクルが2014年に来日、単独公演を行った。番組では、来日前のアートの貴重なインタビューを中心に、2つの曲の誕生について探っていく。