透き通った美しい声と愛らしいルックスで知られる歌姫、オリビア・ニュートン・ジョン。主演映画『グリース』(1978)、『ザナドゥ』(1980)の挿入歌や「フィジカル」(1981)の大ヒットで、彼女はアメリカを代表するスーパースターとなった。
そんな彼女の人気を決定づけたのが、1975年にリリースされた「そよ風の誘惑」。シングル・カットされたこの曲は、同名のアルバムとともに全米No.1を獲得した。
スターとしての資質に恵まれたオリビアだったが、輝かしいキャリアは一夜にして生まれたものではなかった。1966年のデビューから、「イフ・ノット・フォー・ユー」(1971)、「レット・ミー・ビー・ゼア」(1973)などで注目を集めるまでには、彼女なりの試行錯誤の時代があった。
番組では、「そよ風の誘惑」の作者でもあり、オリビアを支え続けたプロデューサーのジョン・ファーラーや、元シャドウズのメンバーでジョンとともに初期のオリビアをプロデュースしたブルース・ウェルチなど、当時のオリビアとゆかり深い人物を取材。
TBSに眠る70年代のオリビアのパフォーマンス映像も交え、「そよ風の誘惑」が誕生するまでの経緯を探っていく。