当時アメリカン・プログレ・ハードロックと呼ばれたバンド・ボストンが、1976年にリリースしたデビュー・アルバム『幻想飛行』のA面1曲目でシングルカットされた「宇宙の彼方へ」。アルバムはビルボード・チャートで第3位を記録し142週に渡りチャートイン。これまでに全世界で2,000万枚を売り上げている。
ボストンは、トム・ショルツのほぼソロ・プロジェクトだった。ボーカル以外はほとんどすべての楽器をショルツ自身が演奏し、バンドのメンバーはデビューにあたってライブ活動を行なうために集められたという。彼は自宅アパートに多重録音可能なスタジオを作り、そこでデモ・テープを完成させた。あまりの完成度にとても独りで作ったとはなかなか信じてもらえなかったという。またレコード会社から「現在あるすべてのレコードの中で、最も素晴らしいサウンド」と評価されたという逸話もある。
番組ではトム・ショルツにインタビューを行い、曲作りや一人で築き上げたサウンドについて語ってもらう。