1961年アメリカのドゥー・ワップ・グループ、トーケンズが歌い世界中で大ヒットとなったクラシックソング。ディズニーアニメ「ライオン・キング」でも使われ、すべての世代に幅広く受け入れられる曲である。
しかしこの曲には元になったアフリカの歌があった。
それは南アフリカのイヴニング・バーズというグループのリーダー、ソロモン・リンダが1939年に作り、ヒットさせた「Mbube」という曲。この「Mbube」というのは南アフリカのズールー語で「ライオン」という意味だという。
アメリカのフォークロア・ミュージックの研究家アラン・ローマックスがこの曲に興味を持ち、友人のフォークシンガー、ピート・シーガーに紹介。ピート・シーガーは「Wimoweth」として1952年にこの曲を録音し歌った。
そして、数々の楽曲を手がけていたヒューゴ&ルイージ、ジョージ・デビッド・ワイズという3人組ソングライターチームが「Wimoweth」を英語の歌詞をつけ洗練されたアレンジを施し、トーケンズが歌ったものが世界中で大ヒットとなったのだった。
番組では原曲を作ったソロモン・リンダの関係者を訪ねこの曲の辿った歴史を探り、そしてトーケンズが世界中に広めたこの曲の魅力を紹介する。