耳にしただけで、懐かしさがあふれ、心弾む。
「君の瞳に恋してる」は、そんな多くの人の胸を熱くさせる一曲。
日本では、1982年にボーイズ・タウン・ギャングによるカバー・バージョンがディスコを中心に大ヒット。
しかしこの曲のオリジナルは、それより15年前の1967年、フランキー・ヴァリによる全米2位のヒットソングだった。
フランキー・ヴァリは、60年代の都会派アメリカン・ポップスにおける人気グループ「フォー・シーズンズ」の中心人物。
白人によるドゥ・ワップ。
斬新なコーラスワークで新たなサウンドを切り開き、「シェリー」「悲しきラグドール」などのヒットを連発した。
そのフォー・シーズンズのリード・ヴォーカルを務めてきたヴァリの、ソロとなって初めてのヒットが「君の瞳に恋してる」だった。
その後、この曲は数多くのカバーを生み、また1978年の「ディア・ハンター」など映画でも印象的に使われ、様々なスタイルで人々に愛されてきた。
どのように形を変えても、そこには時を超える青春があふれている。
番組では、今も数多くのステージで活躍するフランキー・ヴァリ本人が、この曲について語る。
さらに、フォー・シーズンズの関係者などへの貴重なインタビューで、時代を超えてなお色褪せない一曲の背景に迫る。