1965年、生まれたばかりの“ロック”の世界に“クラシック”が誕生した。
「サティスファクション」。ブルースでもロックンロールでもない、まぎれもないロックの
響き。ローリング・ストーンズはこの曲ではじめて全英全米NO.1を獲得した。
この曲には、誕生にまつわるさまざまな逸話が伝えられている。
ツアー中のキースがフロリダのモーテルで寝ている時に、あのリフが夢の中で響いた。
翌日、ミックはモーテルのプールサイドで、わずか10分であの歌詞を書き上げた。
最初にレコーディングをしたシカゴのチェス・スタジオでは、満足の行く仕上がりとは
ならず、後日、ハリウッドのRCAスタジオで再びレコーディングを行なった。
この時、向かいの楽器屋で発売されて間もないギブソンのファズ・ボックスを買い求め、
あのリフが奏でられた。
ミックとキースは最初、この曲をシングルでリリースすることに反対していた・・・
ことの本当の次第はどうだったのか。
ともあれ、「サティスファクション」は世界を制した。
番組では、レコーディングが行なわれたチェス・スタジオや、RCAスタジオ(跡地)
などを訪ねながら、ゆかりの人々に当時のエピソードを聞く。また、大のストーンズ・
ファンとして知られる内田裕也さんにこの曲への想いを語ってもらう。