タイトルやアーティストの名前は知らずとも、耳にすれば必ず聴き憶えのあるメロディがある。ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」も、おそらくそんな曲のひとつ。
忘れがたいメロディを持つこの曲は、1972年にリリースされるや世界的な大ヒットを記録。本国イギリスはもちろん、アメリカでもビルボードの6週連続1位、年間シングルチャートの2位を獲得、日本でもこれまでに幾度となくCMやドラマの主題歌に起用されている。
しかし、メロディの親しみやすさに反して、原語の歌詞は、人生を生きていく上での「孤独」をナイーヴに歌ったものだった。その一節は自殺願望を思わせ、リリース時には「本人の実体験が反映されたものでは…」と話題になったという。
番組では、ギルバートが活動していたロンドンを訪ね、ゆかりの人々に当時のエピソードを聞く。また、ギルバート本人もインタビューに応じ、自らの曲作りや音楽観について語る。