芹沢理一(妻夫木聡)の教習所教官としての技能検定員講習が始まった。だが、講習中も、広瀬歩美(小林麻央)とデートしていても、理一はぼんやり。牧野衣咲(深津絵里)に言われた言葉を思い返してしまう。映画監督の夢をあきらめて欲しくないと迫る衣咲に、なぜ自分に? と、問い返した理一は「好きだから」と言われたから。
一方、八嶋優太(小泉孝太郎)とキッズの都内路面店開店準備に追われる衣咲も、理一に言ってしまった「好きだから」の真意を自分自身で量りかねていた。そんな衣咲に、母の千景(高畑淳子)から電話が入る。千景が、恋人の日下部正一(岩松了)と衣咲を会わせるための食事会を忘れていないかという念押しだ。忘れていないと答える衣咲。しかしその会話の中で、行きがかり上、衣咲も恋人を連れて行くということになってしまう。早速、八嶋に日曜の都合を尋ねる衣咲だが、不慮のデートだと断られた。
その夜、衣咲は小池実乃(広末涼子)と食事。しかし、実乃は英介(藤木直人)のバーには行き辛い。衣咲も『夢の蔵』には、足が向かない。そんなわけで、衣咲の部屋で手料理を堪能することにしたのだった。衣咲は、実乃が英介のバーに行きたがらない理由に、まったく見当がつかない様子だが、勘の良い実乃は「理一クンと何かあった?」と、衣咲に突っ込んできた。仕方なく、理一にうっかり好きだと言ってしまった、と話し始める衣咲。しかしすぐさま、それは、恋愛ではなく人として好きなのだと言い訳する。うそ臭いと切り返す実乃は、日曜の食事会を誰と行くか決めたか? と尋ねる。恋人のふりをして