上杉(泉谷しげる)が警察を去り、残された手がかりから峯子(原田美枝子)殺害事件の動機が最も大きいと考えられる最重要人物として、元・夫の清瀬直弘(三浦友和)と秘書の祐理(マイコ)が捜査線上に浮かび上がった。「2人は不倫発覚を恐れて峯子を殺害した」というシナリオを裏付けるために、捜査本部は清瀬たちの見張りを開始した。事件当日のアリバイ証言も曖昧で、2人が口裏を合わせているだけかもしれない。共犯を疑われる清瀬と祐理は、24時間態勢で徹底的にマークされた。 そんな中、加賀(阿部寛)はしばらく泳がせておこうという捜査本部の方針に反し、疑いをかけられている清瀬と祐理に直接ぶつかった。清瀬は祐理のことを単なる秘書だと言い張るが、加賀は祐理のネックレスと指輪に注目していた。高級なダイヤのネックレスに比べて、左手の小指にはめられた指輪はかなり古そうな印象だ。加賀は誰からのプレゼントだと聞くが祐理は答えず、清瀬も知らないと話をそらした。 次に加賀が向かったのは、清瀬とは30年来の間柄という税理士の岸田(笹野高史)だった。そこで加賀は、清瀬が以前通っていた銀座のクラブの存在を知る。 加賀は清瀬と祐理の事件当日のアリバイを崩し、犯行を実証できるのか?