一流企業から新卒切りされ、振り込め詐欺に手を染める若者の物語。会社を首になった誠実(杉野遥亮)は、ローンの支払いや病気の父親の治療費に苦しむ。そんな中、誠実は親友の祥太郎(戸塚純貴)に、振り込め詐欺のアルバイトを持ち掛けられる。犯行当日、警察から祥太郎を逃がそうとした誠実が事故を起こす。
誠実(杉野遥亮)を待っていたのは振り込め詐欺の新人研修。周りは詐欺と知らずに応募してきた若者ばかりで、誠実はそこで子持ちの駄目男・清宮(前野朋哉)と出会う。次々と脱落者が出る中、誠実は前職の営業で培ったスキルで一目置かれる。やがて彼らの前に番頭の神部(大谷亮平)が現れ、老人を攻撃する講義を始める。
誠実(杉野遥亮)は振り込め詐欺の仕事を始める。徐々に成功率を上げて大金を稼ぎだす誠実は、父の治療費やローンを払うものの、母や幼なじみの美咲(山本舞香)には真実を言えずにいた。誠実はある夜、職場の慰労パーティーで祥太郎(戸塚純貴)の恋人・姫花(華村あすか)に偶然出会い、酔った勢いで姫花の部屋へ行く。
神部(大谷亮平)は詐欺の金主たちに呼び出しを受け、店舗を増やすよう強制される。人手不足から、誠実(杉野遥亮)が急きょ店長代理を務めることに。誠実はプレッシャーが重なる中、自らの経験を基に詐欺のスクリプト(台本)を書き、ノルマ達成を目指す。そんなある日、詐欺の売り上げを狙った強盗が発生する。
誠実(杉野遥亮)は山田(山中崇)に拉致されるが、店舗から依頼を受けた便利屋・小沼(柳俊太郎)に、間一髪救出される。修羅場をくぐり神部(大谷亮平)に一目置かれた誠実は、ますます詐欺にのめり込む。一方、美咲(山本舞香)は、誠実の仕事に疑念を抱き、幸子(西田尚美)に相談。そして幸子は誠実の部屋に忍び込む。
介護のパートの派遣先にいる厄介な老人たちに怒りを覚えていた幸子(西田尚美)は、誠実(杉野遥亮)のノルマ達成ために協力を申し出る。幸子が提供した顧客情報“M名簿”のおかげで売り上げは大幅アップするものの、集金屋不足のせいで取りはぐれが多発する。そんなある日、幸子は派遣先の老人宅で侵入者に襲われる。
老人宅を狙った空き巣に出くわし、幸子(西田尚美)が大けがを負う。近隣で起こった同様の犯罪も、被害者の名前がM名簿と重なり、誠実(杉野遥亮)は身内の裏切りを疑いつつ仕事を進める。ノルマ達成目前のある日、詐欺の集金を狙った強盗が発生し、それを機に神部(大谷亮平)は金主の東条(杉本哲太)と衝突する。
不良たちの証言で、清宮(前野朋哉)も強盗に関わっていたことが判明する。誠実(杉野遥亮)は清宮を逃がそうとして捕まり、共犯者扱いされる。神部(大谷亮平)はそんな二人を叱責する。同じ頃、剛力(若林拓也)らがM名簿のデータを奪いに誠実の家へ侵入し、幸子(西田尚美)と美咲(山本舞香)に鉢合わせする。
詐欺グループの番頭・神部(大谷亮平)が事故に巻き込まれる。警察の捜査が迫り追い詰められた誠実(杉野遥亮)は、やがて逮捕されてしまう。だが、美咲(山本舞香)が証言を覆したおかげで、誠実は釈放される。警察署の前で再会する誠実と美咲だが、そこへ行方不明だった、誠実の友人・祥太郎(戸塚純貴)が現れる。