龍馬(福山雅治)は江戸での2度目の剣術修行を終え、目録を千葉定吉(里見浩太朗)から授かる。龍馬に密かに恋心を寄せていた佐那(貫地谷しほり)は龍馬に気持ちを打ち明けるが、龍馬は土佐に帰らなくてはならないと言う。土佐に戻った龍馬は加尾(広末涼子)に、剣術道場を開いたら夫婦になってほしいと求婚する。そのころ武市半平太(大森南朋)は、幕府の大老・井伊直弼(松井範雄)が朝廷を無視してアメリカと通商条約を締結したことに憤り、攘夷を行うために土佐藩を動かそうと考えていた。 参政・開国派の吉田東洋(田中泯)は後藤象二郎(青木崇高)に命じて弥太郎(香川照之)を牢から出し、外国との貿易が始まった長崎に派遣する。東洋は家臣たちの禄を半減するなど、藩の財政改革を強力に推進し始めていた。東洋の改革により、既得権益を失った柴田備後(北見敏之)は武市を利用しようと考える。 一方、武市は開国派の東洋を土佐藩の藩政から退けようと、柴田備後に近づく。武市と柴田は、朝廷内の攘夷派・三条実美(池内万作)らの動きを探るために、収二郎(宮迫博之)の許しを得て加尾を隠密として京に送り込もうとする。