「離婚、しよっか」 深く悲しみながらも、離婚を決意した香帆(久保田紗友)。 思い返していたのは、1年ほど前に真也(長谷川慎)から「結婚する?」と持ち掛けられたときに、うれしくて泣いてしまった日のことだった――。 香帆は、しばらく休んでいた小説を執筆する決意を新たにし、新しく住む家を探し始めるのだった。 伊織(佐野晶哉)は、しばらくカフェに来ない香帆のことばかり考えていた。ある日のバイトの帰り道、香帆の姿を見つけると、思わず声をかけてしまう。いつもとは違う香帆の様子に気づきながらも踏み込めないでいた伊織だったが、思い切って食事に誘うことに。 慣れない空間に、戸惑う二人だったが、やがて香帆が駆け出しの小説家であることを打ち明けると話は盛り上がり、香帆がみせる笑顔に伊織は嬉しくなるのだった。連絡先を交換すると、伊織は喜びをかみしめながら帰路に着く。 その一方で、住む家が決まるまで、真也と一緒に暮らすことをお願いしていた香帆。 しかしその夜、真也は不倫相手のアカリ(川津明日香)と一緒に香帆の待つ家へ…。