IT企業経営者・川上量生(47)。視聴者が動画にコメントをのせられるネットサービスや、高音質の携帯着信メロディなど、独創的なサービスを次々と世に送り出してきた。常に15ものプロジェクトを抱える川上には、どんな企画にも貫く大原則がある。それは「無いものを、作る」というものだ。 「無いものを作るのが重要で。ニーズがあるんだけど、まだ世の中にないものを僕らは作ろうとしているだけなんです。競争相手がいなければ、好きな道を歩めるし、そこにはユニークな歴史が生まれますよね。他の誰かができることはその人がやればいい。自分がやらなければ起こらなかった歴史はおもしろいかなって思います」 オリジナリティに徹底的にこだわることで、川上は時代を切りひらく大ヒットを飛ばしてきた。