満帆商事人事部の寺崎部長(高橋克実)と野々村課長(伊藤俊人)が社員の能力適性試験を始めた。もちろん、リストラをしようというハラである。そんな中、佐和子(京野ことみ)は、情けない回答しかできないのだった。
その時期のショムニの仕事は、会社が保有する豪華な熱川保養所の夏休み利用の予約抽選会を開くことだった。雑用は、佐和子の肩にかかってくる。だが、仕切り担当のあずさ(戸田恵子)が出張で留守のせいか、何かとドジ、粗相、失敗ばかりが続き、ぐっと落ち込む佐和子だった。
そんなころ、社長室では、接待のために熱川の保養所を、希望がピークのお盆時期に一週間とるようにと、人事部の寺崎、野々村の二人に命令が下っていた。二人は、適性検査によるリストラで浮かした人件費をそれに当て、さらに、ショムニの持つ抽選執行権を人事部のものにして、専横しようと狙ったのだ。
一方、佐和子の落ち込みは続いた。寺崎たちが持ってきた「不適格」の認定にガックリとどん底に落ち込んでしまったのだ。
その折も折、海外事業部に居合わせた佐和子は、右京あての電話を取り、大事な打ち合わせ日程の時間を聞き間違えてしまった。とうとう、佐和子は辞める決意をした。だが、千夏(江角マキコ)は言った。
「他人の物差しに振り回されてるんじゃないよ!自分の価値は自分で決めな」
佐和子は、意を決して、交渉相手の会社社長室に飛び込んだ・・・。