何でも手に入り、物があふれる日本。 そんな世の中、下町にに、そんな便利さや豊かさとは無縁の一軒の料理屋・壱升庵。 ホテルで働いていた江崎ヨシ夫が、働かせて欲しいと壱升庵のおかみ・おせんを訪ねてきた。 壱升庵の調理法は、だしのとり方から大根の炊き方まで、手間と時間をかけた、今までヨシ夫がしていたものとは違うものだった。 野菜も自家栽培。 そして、おせんは、若くして母から店を受け継いだ酒好きの女だった。 常連・木下の頼みで、木下クッキングスクールのイベント・「まかない料理とスーパースピード家庭料理の対決」でおせんが桜井三千子と対決する事になる。 戦いの場で電子レンジを初めて見たおせん。卵を中に入れて爆発させてしまう。 意気消沈するおせんだったが、勝負が始まり、動き始める。 時間をかけずに調理を終える桜井に対して、時間をかけて丁寧に調理をするおせん。 ヨシ夫は一度「壱升庵」を離れたが、この勝負を見て、また店に戻る。 おせんは、桜井の「時代の流れ」という言葉が気になる。