千石武(松本幸四郎)は、旧友の忘れ形見、原田禄郎(筒井道隆)の情熱に押され、傾きかけたフランス料理店「ベル・エキプ」のギャルソンとして再び働く決意を固めた。千石は、水原範朝(西村雅彦)ら店の関係者に、店の新しいオーナーとして禄郎を紹介。「ベル・エキプ」の“千石流再建”がスタートした。
久しぶりに再会した腹違いの兄弟・範朝と禄郎は三つのWをテーマに今後店を運営していきたいと表明したが、友達から借りた派手なタキシードも似合わず、従業員たちから軽く見られた様子。
一方、千石は威風堂々。自ら冷蔵庫を点検し、オーダーを取らないで欲しいといわれたアラカルト料理の注文を受け、シェフ・磯野しずか(山口智子)の怒りを買う。
しかし、「断ったら店の信用にもかかわる、材料はそろっています」と事もなげに言い、自ら調理場に入り指揮をとって料理を作り出す。注文を受けた六つの料理を、料理の基本である“同時提供する”ことができるのか!?千石の気迫に押され調理場で奮闘が始まった。