第2話

“未来からやってきた30年後の自分”を名乗るおっさん(古田新太)と出会った弥生ビールの営業マン・丸谷康介(山田涼介)。自分とは似ても似つかないおっさんが30年後の自分の姿とはにわかに信じられない康介だが、まったく同じ場所に同じ形のヤケドの跡があったことを思い出し、イヤな予感にガクブル…。さらに康介は、そのおっさんが発した「可愛い人生もここまで。この可愛いももうすぐ終わっちゃう」という予言めいた言葉どおり、取引先から異動してきたばかりの若手社員・一ノ瀬圭(大橋和也)に担当を替えてほしいと言われたり、恋人・森保莉子(鞘師里保)にフラれるなど、次から次へと不穏な事態に見舞われる。  翌日、すべての歯車が狂い始めたことに激しく動揺、モヤモヤしたまま出社した康介は、部長・山室つかさ(西田尚美)から新たに「せいかつドラッグ」という取引先を担当するよう指示される。コンビを組む真田和泉(芳根京子)とともに、せいかつドラッグの本社に向かった康介だが、山の中にポツンと佇む倉庫のような建物を前にぼう然としてしまう…。しかし、あいさつをした社長(きたろう)から、「可愛い」とベタぼめされ、少し自信を取り戻す。まだ自分の“可愛いバイアス”が失われていないことにホッとする康介だが…!?  その後、廃棄ダンボールの整理を手伝うことになり、康介は和泉にいろいろと話しかけるのだが、無口で無表情、無愛想と三拍子揃った彼女とは会話が成立するわけもなく、黙々と作業を続けることに…。ようやく作業を終え、東京に戻ろうと車に乗り込んだ2人だが、バッテリーが上がってしまいエンジンがかからない! 康介は先輩社員・鏑木悟(迫田孝也)に電話し、ロードサービスの手配を依頼するのだが、待てど暮らせど助けが来ない…。業を煮やして再度連絡すると、なんと鏑木はロードサービスに連絡せず、一ノ瀬とともに自ら康介らのもとに向かっているところで…?  一方、本社では商品開発部のチーフ・須藤周平(津田健次郎)が、和泉の帰社が遅れていることを気に掛けていた。  大渋滞に巻き込まれた鏑木らは何時に着くかわからない、最寄り駅まで徒歩3時間、しかも東京行きの終電は…もうない。  2人きりの山中で、さりげなく和泉を気遣う康介。そしてそんな康介の優しさに和泉は…?ピンチに陥った二人の長い夜が始まる―

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